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電王戦FINAL第2局 永瀬拓矢六段 vs Selene

 序盤の駒組みに時間をかけて、なかなか戦いが始まらないので長い勝負になるかと思っていましたが、王手放置によるSeleneの反則負けという想定外の結末でした。
 王手放置の原因というのは、87手目の▲2七歩に対する△同角不成をSeleneが正しく評価できなかったという不具合のようなのですが、これはプログラマの立場からすると、”角の不成はデメリットしかないので成らないはずがない”という先入観から来たものだと思います。これはSeleneの開発者である西海枝さんだけでなく、大部分のプログラマがそう考えてしまうのではないでしょうか。とは言え、相手が指した後の局面にて、自玉に王手がかかっていないかどうかを評価していないのは明らかに不具合としか言えず、それが分かっているので西海枝さんも素直に負けを認めていたのでしょう。
 
 対局後の記者会見で、永瀬六段が「練習対局でSeleneが不成に対して時間を使うことが分かっていた」と発言していました。本大会のルール上、練習対局用に貸し出し後はソフト側の改良は出来ないため、ソフト開発側の立場で見ていた人にとってはモヤッとした感情が残ったかもしれません。ですが、第1局のApery開発者の平岡さんもそうでしたが、お二人ともソフト開発者としてのプライドを持って対局に臨まれていたと思います。ですから、外野がとやかく言うのはやめておいた方が良いでしょう。

 残り3局、勝負故勝敗は明確に出るでしょうけれど、コンピュータ側もプロ棋士側もそれぞれの良い面を出した良い勝負を期待したいです。